小峰城三重櫓建設工事設計監理の建築データ
- 用途:文化財・史跡名勝・城郭
- 所在地:福島県白河市
- 構造:木造 三階建て
- 規模:延べ258.74㎡
- 工事種別:復元工事
- 竣工年:1990年03月
小峰城三重櫓建設工事設計監理の概説
木造3階建て
1階 | 170.48㎡ |
2階 | 72.65㎡ |
3階 | 15.61㎡ |
計 | 258.74㎡ |
平成木造復元天守級三重櫓第1号。
戦後、戦災によって消失した各地の天守が復興されるに当たり、不燃建築の模擬天守が数多く建設された。平成に入っても旧来の考え方(模擬天守による望楼建築求め、博物館、展示場用途とする)は一般的であって、多くの天守では模型・天守古図(建絵図、当時は建設にあたり大工が墨で建築矩計図を書いた)が消失したため、全国各地の現存天守を参考に設計され、建設された。計画当初は白河小峰城も同様であった。
白河小峰城は幕末の戊辰で消失したが、城郭絵図・三重櫓(天守)建絵図が存在し、その史料調査をしたことで丹羽長重が築城した当時(寛永9年、1632)の姿に、模擬三重櫓(天守)から本格復元三重櫓(天守)建設へと大きく舵を切る事が出来た。この後、復元には史料調査が必須となり、各地の平成木造天守・御殿建築復元へと繫がっている。
三重櫓(天守)3階建て
間口、奥行共二間づつ低減する。
物見櫓
1階・2階東西南北に石落としがあるため、変化に富んだ形態である。
中央1本の通し柱(建登柱)が特徴。
屋根
本瓦葺き、鯱瓦。
壁・軒裏
総塗り込め、腰下見板張り、建立当時は黒漆塗り。
設備
電気幹線、照明コンセント。