瑞雲山正源寺書院の建築データ
- 用途:客殿・庫裏・寺務所
- 宗派:曹洞宗
- 所在地:茨城県牛久市
- 構造:木造 平屋建て
- 規模:237.24㎡
- 工事種別:新築工事
- 竣工年:2012年12月
瑞雲山正源寺書院の概説
本堂耐震改修工事(第一期工事)に続く第二期工事。これにより、本堂・客殿施設整備工事が完了した。
書院(客殿) | 平屋建て | 214.42㎡ |
本堂への渡り廊下 | 2階建て | 22.82㎡ |
計 | 237.24㎡ |
書院(客殿)
既存書院(客殿)は旧本堂の一部再用であり、近年地盤の地割れや地盤沈下が生じ、傾斜して危険性が増大していた。特に、東日本大震災によって一層傾斜が進んでいた。地盤地質はボーリング、一部各所サウンディング調査により確認した。
玄関ホール、縁側、客間12.5帖2間・床の間、寺院方控室12帖・床の間、湯沸し室、寺務所・法衣室、男女お手洗い、納戸・物入れ多数。全てムク材による施工。既存書院の瑞龍の欄間彫刻を玄関に再利用。
基礎:杭打ち地業、鉄筋コンクリート基礎。
柱:総桧6寸~5寸、長さ15尺を使用、赤味強。一部玄関柱、欅7寸、床柱1尺~8寸。
桁垂木等:米松ピーラ、杉赤味。
造作材・内法・天井・天井板:杉・米ヒバ無地、縁側、化粧天井。
壁:内外共漆喰塗り。一部下見板張り、杉赤味無地。仏壇床2箇所は大津磨き仕様。
屋根:三州産耐寒性桟瓦葺き。下屋、銅板定尺四ツ切り平葺き。
渡り廊下
本堂と書院を接続する2階建て単独棟。二階建て渡り廊下は許容応力度計算によって安全性を確認した。
1階は外部お手洗い併設、2階は渡り廊下。長屋門形式として設計。階段、手摺取り付け。全てムク材による施工。
基礎:杭打ち地業、鉄筋コンクリート基礎。
柱:総桧5寸、全て長さ16尺通し桧柱を使用、赤味強。
虹梁・板蛙股:米松ピーラ。
桁・垂木等:米松ピーラ、杉赤味。
造作材・内法・天井・天井板:杉・米ヒバ無地、化粧天井。
壁:内外共漆喰塗り。一部下見板張り、杉赤味無地。
屋根:銅板定尺四ツ切り平葺き。
本堂側廊下水舎
本堂側造作、側廊下は渡り廊下の接続時に施工。水舎、物入れ、喚鐘を取り付け。
設備
照明コンセント、弱電、自動火災報知、インターホン、給排水衛生、冷暖房、ガス、下水道接続、雨水排水各設備。